TOEICや英検は英語学習者にとっては大きな目標の一つ。
特にTOEICは就職や転職にもメリットが大きいため目標のスコアを目指している方も多いのでは。
中でも860点はTOEICスコアレベルの中でもA〜Eの5段階のうちのAランク。
私もなかなかこの壁を越えられず悩んだ時期がありましたが2024年についに克服!
そこで今回の記事ではTOEICスコア860点を超えるために身につけた勉強法をご紹介。
実際に使った教材7選もレビューしながら解説していきます。

独学でTOEIC860点を越えたい!
という方のお役に立てればうれしいです。
この記事でわかること
- TOEIC860点のメリット
- おすすめ教材7選のレビュー
- TOEIC860点を取るための勉強法
TOEIC860点のメリットとは

TOEIC860点とは?
TOEICは就職・転職に有利なイメージですが実は学生にもTOEICの波は広がっています。
最近では大学入学共通テストもかなりTOEICを意識していて情報処理能力が問われる問題形式。
また、単位認定や卒業要件にTOEICのスコアを利用している大学もあります。
以前よりも身近なテストになりつつありますが860点はTOEICの評価の中では最高ランクのAクラス。
レベル | TOEICスコア | 評価 |
---|---|---|
A | 860 | Non-Nativeとして十分なコミュニケーションができる |
B | 730 | どんな状況でも適切なコミュニケーションができる素地を備えている |
C | 470 | 日常生活のニーズを充足し、限定された範囲内では業務上のコミュニケーションができる |
D | 220 | 通常会話で最低限のコミュニケーションができる |
E | ー | コミュニケーションができるまでに至っていない |
一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会
TOEICを運営している国際ビジネスコミュニケーション協会の発行している相関表によると最高レベル。
Non-Nativeとしての十分なコミュニケーションができるとともに「語彙・文法・構文のいずれをも正確に把握し、流暢に駆使する力を持っている」レベルとなっています。
TOEIC860点のメリット

860点はコミュニケーション能力を認められるスコアなので就職や転職に有利。
TOEIC860点を取ることのメリットは
- 就職や転職でアドバンテージになる
- 昇格・昇進や海外赴任のチャンスがある
- 企業によっては報奨金がもらえることもある
難易度の高い点数を取得することでキャリアアップのきっかけにもなるTOEIC。
仕事のメリットだけでなく実は英語を楽しむ余裕が出てくるのも860点を越えたころ。

私も860点以前は勉強が苦しくて辛い!と思ったことが多いです
でも一定の時期を超えると英語学習が楽しくなってきて毎日取り組めるようになってきました。
英語をインプットする量を増やすと自然にスコアもアップするのを実感!
実際のスコア推移

ではお恥ずかしながら私のスコアの推移をご紹介。
TOEIC高得点ホルダーの方の中には毎月受験され自分の成績をストイックに追いかけている方も多いです。
でも私は仕事や家庭の両立もあり年に1回〜2回が限度。

公開テストは地方でも2ヶ月に一度は開催されるので頻度は多い方が結果に出やすいかも
私が本格的にTOEICの勉強を始めたのは2021年から。
子育てを卒業して自分の学び時間を確保できるようになったのがきっかけです。
この5年間で受験したスコアの推移を見ながらどこで860点を越えたのかを見てみると
受験日 | Total | Listening | Reading |
---|---|---|---|
2021 11/28 | 855 | 460 | 395 |
2022 7/24 | 840 | 445 | 395 |
2023 5/21 | 835 | 475 | 360 |
2024 5/26 | 875 | 455 | 420 |
2025 1/26 | 880 | 465 | 415 |

2024年でやっと860を超えました!
リスニングは毎回安定しているのですがいつもリーディングで足を引っ張られているのがわかります。
2023年まではコロナ禍だったので年に1度の受験でモチベーションも下がり気味でした。
その後2024年にやっとリーディングも400点台に乗り少し持ち直し。
2025年1月のスコアではほぼ現状維持になりましたが400点台はキープ。
2024年に860点を超えた頃に始めた勉強法が今のスタイルに定着し毎日の英語学習のルーティーンになっています。
TOEIC860点までの勉強法

ここでは実際に私がTOEIC860点に向けて勉強した方法をご紹介します。
攻略法というよりも英語の底上げ法かもしれません。
TOEICに限らずこれからの英語学習を楽しめるヒントもお伝えしているのでぜひご参考くださいね。
学習プランの立てかた

TOEICのスコアをアップするにはとにかくいつまでに取りたいか?を明確にすることが大事。

いつか860点を取りたい!
というぼんやりした目標ではなかなか到達できません。
学習プランは受験する日程を決めてから取り組みましょう。
TOEIC公式サイトで自分の受験地で受験できる日程を確認。
地方在住の場合は毎月実施していないので大体3ヶ月に1回ぐらいの頻度。
1年のスケジュールが出ているので自分が受験できる日を決めておきます。
TOEICの勉強は長期にわたってするものではなく1ヶ月〜3ヶ月が普通です。
私は受験3ヶ月前からTOEICの教材を使い始めます。
使う教材はお好みですが私は大体6冊を使用しています。
- 1ヶ月目
金フレ・でる1000で単語復習 - 2ヶ月目
金の読解・精選模試を解く - 3ヶ月目
公式テキスト(2冊)を解く
月毎にやることを変えていくと飽きずに取り組めます。
1ヶ月にどの教材を使うかを決めたら1日に取り組む量を決めて実践。
仕事や家事と両立するには無理は禁物。
できない時は割り切ってあきらめます。
その代わりお休みの日にまとめてやったり自分にあったプランを立てることがポイント。

無理せずとにかく毎日取り組むことが大事!
私は平日は毎日1時間半、週末は3時間と決めています。
予定がありどうしても時間が確保できない時は昼休みを活用したりどこかで時間を捻出。
自分にあった学習時間を決めて守ることが大事です。
毎日のルーティーンを決める


毎日仕事もあるし、やることあるけどどこで時間を確保するの?
という声も聞こえてくる社会人の勉強時間。
TOEICスコアに伸び悩んだ時に私が取り入れたのは

とにかく毎日英語を聞く・読む時間をつくる
仕事のスタイルによって時間を確保できる時間帯は異なりますが最低1時間半を捻出します。
私は午後からの仕事なので午前中を勉強時間に充てていますがそこはお好みで。
仕事のある日のルーティンはこんなかんじ(TOEIC3ヶ月前の場合)
- 朝の30分〜1時間
CNNEEのディクテーション・音読
1ヶ月目はでる1000
2ヶ月目は金の読解
3ヶ月目は公式のリスニング - 昼の20分
金フレ単語帳の日→英 - 夜の20分
今日の単語の復習
夜は一日のふり返りなので布団に入って今日の単語を思い出す作業。

ただ、疲れて寝てしまうことも多々あります…
週末は1週間に決めた量ができなかったところの埋め合わせをしたり1ヶ月前なら公式問題集を時間を測って解きます。
毎日欠かさずすることは単語25単語を覚えることとCNNEEのリスニング・音読。
英語を毎日聞く、読む、話す習慣をつけることがポイントです。
毎日の勉強に取り入れたい教材2選
TOEICの資格教材だけを使って勉強するだけでは860点を超えることはできません。
英語をたくさん聞きたくさん読むという勉強がどうしても必要になってきます。
毎日楽しく飽きずに取り組める教材を日々のルーティンに取り込むことでモチベーションもキープ。
そこでおすすめしたい二つの教材があります。

CNN ENGLISH EXPRESSと
NHKラジオビジネス英語です。

TOEICはご存知の通りリスニングの音声はアメリカ・イギリス・カナダ・オーストラリア英語。
毎日いろんな国の英語を聞いていればリスニング対策になるのではないか?と思い使い始めました。
ニュースのディクテーションもありかなりのボリューム。
この教材を使い始めて2ヶ月後のTOEICで875点を取った時に感じたのはリーディングにも効果があったこと。
スクリプトを読んだり毎日生の英語を聞き取る練習をすることで英語の底上げができた気がします。
毎月新しい記事を読むことで日本だけでなく世界のニュースにも触れることができるおすすめ教材。
TOEIC教材だけでは飽きてしまう勉強のモチベアップにもなります。

CNNEEに出会う前に取り入れていたリスニング教材のNHKラジオビジネス英語もおすすめ。

テキスト代660円のみで音源も無料というかなりコスパの良い教材。
実際のビジネスでの場面で使われる単語や表現がたくさん入っているのでTOEIC対策にも効果があります。
チャットを題材にした曜日もありリーディングにかなりリンクしているのでかなりおすすめ。
ただ、半年ごとに同じ内容の繰り返しになるので2週目は飽きるかも。
実際に使ってみた感想もあるのでぜひご参考くださいね。

TOEIC860点突破におすすめの教材5選

ここでは現在も使用中のTOEIC専用問題集をレビューしていきます。
私が使っている教材は基本5冊なのですが公式問題集は最新を含め2冊は取り組んでいます。
860点を超えるために使用した教材5冊
- 出る単特急 金のフレーズ
- 出る問超特急 金の読解
- 文法問題でる1000
- 精選模試 リスニング3
- 公式TOEIC L&R問題集
リーディングのスコアの方がリスニングよりも伸びにくいのでとにかく読む量を増やそう!とパート毎に対策できるものをそろえました。
金フレ・金の読解・でる1000は知る人ぞ知るTEX加藤先生の教材。

どの教材も解説がくわしくて本当にわかりやすい
先生の教材は例文も重なっているものがあり「前に出てきた!」という達成感もありかなりおすすめです。
またどの教材も音源は全て英語学習アプリのabceedで聞くことができるので毎日利用。
有料版もありますが音声再生が目的なので今のところ無料版で十分活用できています。
学習時間の記録もできるので1週間のふり返りもできますよ!
パート5・6を攻略する教材

3ヶ月間ほぼ毎日手に取る教材はやはり金のフレーズ。

王道の単語帳なので持っていない方はいないのでは?
金フレはTOEICを受験する日を決めたら毎日必ず持ち歩いてスキマ時間に見るようにしています。
600点レベルから990点レベルまでが対象ですが私が一番活用しているのは多義語のパート。
パート7では単語の言い換え問題がよく出るので一つの単語でもいろんな意味を知っておく必要があります。
600点や730点の単語も結構忘れているので毎日50単語を朝と夜見直すようにしています。

そしてリーディング対策といえばまずはパート5の文法対策。
ここはじっくり時間をかけることができないのでとにかく即答できる瞬発力を身につけたい!
パート5・6を20分以内に解く練習をすることでパート7に時間を使うことができます。
1問20秒、または3問を1分で解くには正確な文法知識と単語力が必要ですよね。
そこで活用しているのが文法問題でる1000問!
基礎→応用→発展と順にステップアップすることでどの問題タイプもバランスよく勉強できるのがポイント。
TEX加藤先生の丁寧な解説を読むことで苦手な問題タイプも克服。
別冊の文法問題1000本ノックは薄いサイズで持ち運びできるので外出先でも文法チェックができますよ。

パート5・6はこの1冊で十分!
パート7を攻略する教材

パート7で苦労している方はとても多いと思います。
私もパート7がとても苦手で3文書問題を見るだけでウンザリしていました。
でもここを克服しなければ860点は越えられない、ということで取り入れたのが出る問超特急 金の読解!
2024年9月に発売されてから気になっていたのでさっそく購入したところ…

ボリュームの多さに衝撃!
英英辞書ですか?と思うぐらいの厚さの中に200問の練習問題と模試3セット、さらに金フレ例文が150が詰まっています。
精読を身につけるためのヒントも多く、解いたら解説を読んで音読のくり返し。
ただ、この教材はAIの音声なので初めは違和感がありましたが慣れたら特に問題はありませんでした。
かなり高地トレーニングなので時間もかかりますが1周目を終えた頃にはパート7の54問がそれほど苦にならなくなっている!
精読の練習をすることで一度読みで理解できるスピードも上がりました。

とにかくパート7を克服したい!
という方にぜひおすすめしたい1冊です。
金フレとセットで使うと相乗効果も上がりますよ。

リスニング攻略の教材

精選模試シリーズは2年前に購入して取り組んだ時に難しくて一度放置していた教材。
昨年からまた使い始めた理由は近年リスニングも難易度が上がり対策が必要だと感じたから。
この教材の良いところは模試が5セット入っているお得感。
解説もかなり詳しいのでリスニング対策にはこれ1冊で十分です。
週末に1セットずつ解いて解説を読み復習をする習慣をつけると集中力も達成感もアップしますよ!

公式問題集は直前1ヶ月がおすすめ

TOEIC対策3ヶ月目にいよいよ取りかかるのが公式問題集。
TOEICを実施しているETSが実際のテストと同じプロセスで制作しているので直前には絶対使いたい教材。
リスニング音源に慣れるためのマスト教材なので1冊は必ず回しましょう。
公式問題集を解く時のポイントは

イヤホン・ヘッドホンを使わないこと
実際は会場のスピーカーでのリスニングになるので私は少し雑音がある中で解く練習をしています。
最後の1ヶ月に取り組む理由はとにかく2時間のボリュームを体感させるため。
もちろん平日に2時間も続けて勉強できる時間は取れないので週末に取り組みます。
でも2時間取れない時にはリスニング、リーディングを別々でもOK。
もちろん解いた後は解説を読み間違えたところをノートに書いて次に同じミスをしないように覚えます。
公式問題集の良いところはボーナスコンテンツでリーディングセクションにも音源がついていること。

平日のリスニング教材として活用するとかなり効果があります
問題集11からはCDがなくなり音源はダウンロードでのみ聞くことができます。
1冊に2回分のテストが入っているのでできれば最低2冊は取り組むのがおすすめ。

まとめ:独学で860点を取る勉強法と教材7選

TOEICはその日のコンディションや勉強量で毎回点数が変わります。
TOEICスコアの有効期限は2年なので常に英語力をアップデートしておく必要があります。
安定して860点以上をキープするにはやはり毎日の一定の勉強量を積み上げていくこと。
英語学習には終わりがないレースのようなものなので楽しくかつ効果的な学習法で勉強していくことがポイントです。
TOEICは短期戦で勉強を進めるのが効果的なので3ヶ月の学習プランで進めていきましょう。
独学でTOEIC860点を取るためのポイント
- 受験日までの日数を逆算する
- 3ヶ月間で取り組む教材を決める
- 毎日取り組む量を決める
- 英語を楽しめる教材も入れる
- 目標達成した後の可能性を常に考える
目標点を達成した後に何ができるようになるのかを常に考えるのも勉強を続けるためにはとても大事。
ちなみに私の次の目標は900点越えなのですが

ここをクリアしたら英検1級にチャレンジしたいです!
860点を越えたら転職したいとか、目標にしている大学を目指したいとかいろんな可能性を秘めている英語学習。
あなたもぜひ英語の武器を増やして可能性をどんどん広げていってくださいね!

Hard work pays off!
努力は裏切らないよ!
最後まで読んでいただきありがとうございました。