中学3年生にとってはいよいよ受験本番の時期がやってきました。
2021年度は新指導要領が導入され、現3年生にとっては学習範囲も広くなり心配な部分も多いのでは?
英語に関しては仮定法や原形不定詞、現在完了進行形など新しいものも増えています。
『入試問題は英語長文が中心』なので、ここをしっかり押さえて受験対策をしていきましょう。
今回は受験に向けて知っておきたい『英語長文の解き方』や『英作文のコツ』を解説しています。
この記事でわかること
- 中学3年間で身に付けたい英語力とは
- 英語長文問題の解き方と受験対策に効果的なテキスト
- 英作文問題の書き方のコツとは
中学3年間で身に付けたい英語力とは
中学3年間で学ぶ英語はやはり4技能をバランスよく身につけることが大事です。
英語の4技能とは聞く、話す、読む、書くの力のことで話す力は英語でのやりとりと発表力の二つに分かれています。
高校入試では話す力、つまりスピーキングテストはありませんが、英検®︎では、3級以上は二次試験でスピーキングテストがありますよね。
英語を学習する以上、この4技能はどの分野もまんべんなく身につけていきたいところです。
公立高校入試は英語長文を読む力や、リスニング、英作文の問題で構成されています。
英作文では自分の意見を求められる傾向があります
リスニングは学習したらすぐに結果が出る分野ではないので、日頃から取り組む習慣をつけておかなければいけません。
文法問題は単体で問題に出てくるのではなく、英語長文の中で並べ替えや空所補充問題で出てきます。
英語長文問題を解くには中学1年生から3年生までの文法をしっかり理解しておく必要がありそうですね。
中学3年生までに理解したい文法とリスニング対策については、こちらを参考にしてみてください。
入試問題や定期テストは以前のような暗記型のテストではなくなっています。
常に自分の意見を日本語で言えるような学習をしていきたいですね。
まずは単語を覚えることは英語学習の基本です
「暗記が苦手」という人も多いですが、英語は言葉なので単語を知らなければどの技能も身につきません。
しっかり英単語を覚えながら、英語長文や英作文対策をしていきましょう。
英語長文の読み方・解き方
英語長文読解は定期テストや高校入試でも重視されています。
テストの中でも40%〜60%と比重が高いのですが「長文が苦手」という中学生はとても多いです。
では、実際に英語長文対策はどんな勉強をしていけば良いのでしょうか。
英語長文の読解には解き方のポイントがあるので、これを身につければ大丈夫!
英語長文が苦手なポイントに沿って解説していきます。
①英単語がわからないので読めない
語彙不足なので、まずは学校の教科書に出てくる英単語や英語表現を必ず覚えましょう。
英単語は、音源を活用して聞きながらつづりを書いて覚えることで読み書きの力も伸ばせます。
文章を解いていてどうしてもわからない単語は、とばして読んでも構いません。
一つの単語にこだわらず、文全体の意味をとることの方が大切です。
英単語の覚え方はこちらに詳しく解説しています。
②英語長文の切れ目がわからない
英語長文を読めない理由の一つは、文の切れ目がわからないことが原因の一つです。
文を/(スラッシュ)で区切ることで短い単位で英語の意味を取れるようになります。
/(スラッシュ)は接続詞、前置詞の前で区切ることがポイントです。
接続詞は話が変わるときに使われる言葉なので、しっかり覚えておきましょう。
よく使われる接続詞
but (しかし) and(そして) or(または) so(だから) when(〜の時)
because(〜だから) if(もし) that(〜ということ) while(〜の間)
受験向けではありませんが、スラッシュリーディングがどんなものなのかを理解するのに参考になります。
③英語長文が時間内に解けない
時間内に解けずに点数が悪かった…
という中学生も多いです。英語長文は、限られた時間の中で解答することがポイントです。
時間内に解けないということは、本文を読んでから問題に目を通している可能性が高いです。
これではいくら時間があっても足りません。英語長文を読むポイントは二つあります。
①タイトルや注釈をまず読む
- 注釈には英語長文に出てくる難しい単語や固有名詞が説明されているので、これらを読むことで大体の内容をつかむことができます。
②問題をザッと見て出来るものから解く
- ( )の語を正しい形に変えるなどの時制の問題や並び替え問題など、本文をしっかり読まなくても解ける問題から解きます。
- この二つを実践するだけでも短い時間で長文を読めるようになります。
では、実際に英語長文問題を解くにはどんな教材を使っていくと効率よく練習できるのかご紹介します。
英語長文問題おすすめテキスト3選
「中学英語長文」は2021年7月の改訂版です。
このシリーズは2つあり、1は超基礎から始める編となっています。
文法レベルは中学2年からなので中学3年にとっては復習も兼ねて取り組むと良いでしょう。
易しい公立高校入試の過去問を使っていて語数も60語〜120語程度となっているので、少しずつレベルアップできます。
このテキストは東進ハイスクールでおなじみの安河内先生の著作でもあり、とてもわかりやすい!
解答するときの着眼点や、解き方のコツが丁寧に解説されています。
このテキストのGood ポイント
- 問題を解く→解答する→語彙の確認のローテーションで復習できる
- ダウンロードできる音源で音読とディクテーションの練習できる
(ディクテーションとは、読み上げられる英語を書き取ることです。) - 時間内に解く練習ができる→問題を解く目安の時間が書いてある
英語長文は解いた後の復習が一番大事です。
音読用のスクリプトには/(スラッシュ)がついていてとても読みやすく、ディクテーションのページには書き取るところが( )になっており、とても取り組みやすいです。
英語長文を解きながらリスニングの力がつくなんて、一石二鳥ですよね!
中学英語長文1を難なくできるようになったら2でさらに自信をつけていきましょう。
120語から200語程度の英文を読めるように段階を追って学習します。1と同様に、解いた後は音源を使って復習することでさらに単語や文法を定着させます。
英語構文を理解するための問題が冊子の半分ほどあるので、これをしっかり解いてから長文を解いていきます。
英語構文を復習することができるので中3の後半、仕上げで使うと良いでしょう。
全国の公立入試問題を解くことでいろんなパターンの問題に慣れることができます。
ただ、この教材は比較的英文法も理解できていて、余裕がある人向けです
入試までに時間が限られている人は、各県の入試過去問を解いて出題傾向の問題を解きましょう。
英作文問題の書き方のコツ
高校入試の出題傾向は三つあります。
英作文の三つのタイプ
- 和訳英訳→指定された内容の日本語を英語に訳す
- 自由英作文→与えられたテーマについて指定語数内で自分の考えを書く
- 条件英作文→日常生活でみられる場面設定に合わせて自分の考えを書く
この中でも条件英作文の比重が高くなっています。
これは、中学生の英語に自分の意見や相手の意見を聞いて自分の考えを伝えるコミュニケーション能力を求めているからですね。
自分の考えを英語で表現して作文を書くなんて、難しそう。
英作文には書くためのルールがあるので、これを身につければ大丈夫です!
- 条件(お題)を読み取る
- 日本語で意見を考える
- 日本語→英語に訳す
- 文法、スペル、語数のチェックをする
英作文を書いたら自分の英文と解答の英文の違いを確認し、どこが間違っているのかを必ず確認します。
自分であっているのか判断できない時は先生に添削してもらいましょう。
英作文は何度も書くことで力がついてくるので直前に対策するのではなく、1週間に1回は取り組むようにしましょう。
英作文におすすめの教材はこちらです
この英作文のテキストはすぐに英作文を書くのではなく、空所補充→整序→英作文のステップで学習できるのがポイント。
文法の確認をしながら作文を書けるようになるので、どのレベルにも対応しています。
英作文も時間を測って解く練習をしていきます。
テーマ別の英作文を書く練習ができるのでいろんなお題にあった自分の意見を書けるようになるのもいいですね!
英作文はリスニング同様慣れが大事です。テスト直前だけでなく、ぜひ日々の学習に取り入れていきましょう。
まとめ:英語長文の解き方、英作文の書き方
英語長文読解、英作文対策には4つの共通しているポイントがあります。
英語長文、英作文のポイント
- 単語・表現を覚える
- 構文を理解する
- 問題を解くルールを使う
- 時間内に解く練習をする
どちらも文法と語彙力を身につけて解き方のルールを使って解くことで点数がグッと上がります。
何事もベースを作ることが大事!英単語や英語表現を覚えるなど、毎日取り組めるものを決めて受験勉強に取り組みましょう。
Don’t worry.You’ll get the hang of it!
やっていくうちにコツをつかむから、大丈夫だよ!
最後まで読んでいただきありがとうございました。