大人になって英語を学び直そうとする時に「どうしたら英語が上達するか」という相談をよく受けます。
解決策としては「中学英語からやり直す」方法が一番効果的。
実際に本屋に行って見てみると「やり直し英語」などの本が多くありますよね。
英語の学び直しをしたい理由は、人それぞれ。
実際に大人になってから英語の学び直しを始めて上達している人も大勢います。
20歳だろうが60歳だろうが年齢は関係はありません。
この記事では、もう一度英語を頑張ってみようと思っている大人のあなたを応援したいと思います。
今回はスピーキングの学習方法についてわかりやすく解説しています。
この記事でわかること
- 「大人の英語」スピーキング学び直しに効果のある教材
- スピーキング学び直しの5つの習慣
- 英英辞典を学び直しに活用する方法
大人の英語学習のしかた
大人の英語学習には目標設定が必要
英語を身につけたい、と思った時にまず思い浮かぶのは資格試験ではないでしょうか。
英検®︎やTOEICなど英語の検定試験のための教材もたくさん出ていますよね。
仕事で必要であるとか、昇進試験に必要であるとか具体的な目的があればさらに学習意欲も上がります。
ただ、学び直しをしたい場合は目標がはっきりしていない場合が多いです。
これではいつまでたっても効果のある学習が始められません。
学生は学校のテストや入試、資格試験があって自分で決めなくても目的があり、期間も決められているので達成までの予定を立てやすいです。
一方、大人は余程の目的がないと英語力は身につきません。
大人が英語を学び直す場合、以下の目的が多いです。
- 日常会話を身につけたい
- 資格試験に合格したい
- 仕事に必要な英語力をつけたい
たとえば日常会話が目的ならば、具体的に目標を立てることで学習内容が変わります。
- 英語で映画が見たい
→リスニング中心の学習 - ボランティアで外国人にガイドをしたい
→スピーキング中心の学習
まずは自分が何のために英語を学習したいのかを明確にして、学習計画を立てましょう。
スピーキングを身につけるためのおすすめ教材
目標を立てたらスピーキングの学習はまずインプット→アウトプットの繰り返しで学習していきます。
英語をインプットするにはシャドーイングという学習方法が最適です。
シャドーイングのGoodポイントはリスニングもスピーキングも一度に力がつくところ。
シャドーイングの方法はこちらのテキストを活用して学習すると驚くほど効果があります。
私は今まで自己流のシャドーイングで英語をインプットしてきましたが、タニケイ式のシャドーイングを取り入れてからは格段にインプットとアウトプットの量が増えました。
ステップが細かく、とてもわかりやすい!
12回分の教材と音源がついているので、効果的なシャドーイングの練習を3ヶ月集中してすることができます。
ステップはリスニングから始まりシャドーイングで終わるまでに全部で7つのステップがあります。
どのレベルの方でも7つのステップに取り組めるのがこのテキストのGoodポイント。
ただ、このテキストはTOEICを100点アップしたいという目的がある方が対象。
日常会話を目的にしている方には、少しハードルが高いかもしれません。
資格英語ではなく、日常会話をインプットしたい
日常会話が目的の方にはNHKのラジオ講座がおすすめ。
たくさんの種類がありますが、インプットとアウトプットがバランスよく身につく講座を見つけました!
この番組の良いところは、英語を英語のまま理解することができるところ。
レベルは英検®︎3年〜準2級なので、文法的には中学卒業レベルで学習できるので取り組みやすい講座です。
基本的なレベルですが、全て英語で流れるところが実践的でとても良いと思います。
この講座のGoodポイントはたくさんあります。
- 英語を英語のまま理解することでリスニング・スピーキング力アップ
- 一つのトピックを5日間かけて学ぶので、最後には自分の意見を英語で言えるようになる
- ダイアログに毎回質問や書き取りの練習があり、飽きずに学べる
NHKのラジオ講座はストリーミングで時間がある時に取り組めるので、大人の英語学習にはとてもおすすめです。
私も毎日ビジネス英語で学習しています
仕事の英語やTOEICの学習にNHKのラジオ講座を活用したい方は、こちらをご参考ください。
スピーキングを身につける5つの習慣
では、インプットした英語をどのようにアウトプットしていけばいいのでしょうか。
ここでは英語をアウトプットするための効果的な5つの習慣をご紹介します。
「大人の英語」学び直しは自分の周りに英語の環境をつくる
これは、海外に行くとか留学するということではなく、身の回りに常に英語のツールを置いておくということです。
たとえば、歌、ラジオ、本、雑誌、映画、なんでもOK。自分が楽しいと思えるものを選びます。
1日10分好きな英語のツール使ってリスニングとスピーキング
- 聞き取れなくてもOK!何度も聞き流す
- 聞こえた単語を繰り返す
- 聞こえた表現、会話を繰り返す
わずかな時間でも英語の時間を作ります。10分が慣れてきたら20分、30分と徐々に増やしていきましょう。
できるだけ英文と音源がセットになったものが良いので、音楽なら英語の歌詞、テキストならラジオ講座のテキストなどを使って学習しましょう。
「大人の英語」学び直しは知っている単語を使う
英語で伝えたいことがあっても単語がわからないから辞書を引いて難しい言葉を使うことがありませんか?
辞書を引くことは良いことなのですが、スピーキングではできるだけ自分の知っている単語で話すことが大事です。
英語を外国人に伝えようとするときの基本はSimple English(単純な英語)です。
日常会話や試験のスピーキングでは即答力を求められるので英語で話すことを習慣にしたいですね。
では、具体的に練習してみましょう。こちらの絵を見てください
写真を見て思いつく単語だけを考えます。
T-shirt/computer/ yoga mat/ floorなど色々ありますね!
今度は今の単語を使って2語で言ってみましょう。
purple T-shirt / white computer など具体的になりました。
2から3つの連語のことをcollocation(コロケーション)と言います。
今度は連語を使って文章で表現します。
There is a white computer on the floor.
床に白いコンピューターがある
She’s wearing a purple T-shirt.
彼女は紫のTシャツを着ている
など、文章で言えるようになればOK!
何か一つの絵または写真を見て単語→連語→文章にする練習を毎日取り入れていきましょう。
「大人の英語」学び直しは自分に英語で話しかける
言語は考えただけでは身につかないので、実際に話してみることを習慣にしていきます。
まずは外に出て、見えるものについて自分に話しかけます。つまり、つぶやくんです。
- What a lovely day!
なんていい日なんだ! - I’m getting hungry.
お腹が空いてきたなあ
など、内容はなんでもOK。買い物に行って野菜の名前や食べ物をぶつぶつ英語で言ってみるのも面白いです。
目についた食べ物の名前が言えるだけでも英語をアウトプットしてますからね。
家ではこんなことをつぶやくと効果的です。
- 1日の予定
I’m going shopping. 買い物にいこう - 今やっていること
I’m cooking. 料理をしている - 1日の振り返り
Today was a good day. 今日はいい日だった
など自分のことについて英語で予定や1日を振り返るのがおすすめ。
いきなりつぶやくのはちょっとハードルが高い…という人は書いてからやってみましょう。
「大人の英語」学び直しは英語で書く
スピーキングの力をつけると共に書くことも習慣に取り入れると効果があります。
書くときのルールもやはり知っている単語でシンプルに書くこと。
論文やエッセイを書くわけではないので、毎日続けられないと意味がありません。
私は手帳に英語で3行日記を書いています!
毎日英語を書くのにおすすめの内容は
- ショッピングリスト
知らない単語は調べることで語いが増えます。 - 家族に書くメモ
家族も英語を覚えるメリットが!
(日本語も添えてあげましょう) - 英語で日記
3行ぐらいで箇条書きをおすすめします - 英語でブログ
これはハードルが高いので日記に慣れてからがおすすめ
まずは自分のことを英語で書けるようになることが目標です。
「大人の英語」学び直しは実際に英語を使ってみる
さて、ここからが実践です。毎日テキストを使って練習したり、覚えた英語を実際の場面で使っていきましょう。
大人で英語を実際に使う機会は仕事以外ではあまりありません。
でも、スピーキング力が伸びるのは実際に使っている時。
「英会話カフェ」など利用できる環境であれば外国人スタッフと会話を実践できますが、地域によってはその環境がないところも多いです。
そんな時はやはり実際にネイティブ教師がいる英会話学校を利用して、自分の英語が通用するのか実践していきたいところ。
英会話学校は対面で対応しているところが多いので、通じた!という実感が得やすいかもしれません。
ただ、英会話学校はたくさんあるので選ぶのが大変です。
通える日程や費用に制限がある場合、なかなか始められないですよね。
いきなり英会話学校へ行くのは敷居が高い!
こんな方は、手軽に英会話を始められるオンライン英会話を利用されてみてはどうでしょうか。
オンライン英会話は、DMM英会話 をクリックしてご覧ください。無料登録から3日以内スタンダードプラン入会で初月50%OFFキャンペーンがあります。
DMM 英会話の1番良いところは自分の目的に合った内容で学習をスタートできる事です。
また、英会話学校と違って移動の時間もなく、隙間時間に学習できるのがGoodポイント!
- 15分前までに予約できる
- 10段階のレベルがあり自分にあった内容でスタートできる
- 日本人とネイティブ講師が選べる
- 料金プランが6480円〜で始めやすい
英語で聞いて英語で答える練習をするにはやはり英語を使う機会が必要です。
気軽に外国人のお友達を作ったり海外に行けない近年は、オンライン英会話などを活用されるのも良いかと思います。
「英英辞典」で「大人の英語表現」を学ぶ
知らない単語を調べるときに普段は英和辞典を使いますよね。
もちろん意味を知りたいわけなので正解ですが、一歩踏み出して英英辞典を使ってみるのも効果的!
インプット、アウトプットどちらにも役立ちます。
初めての英英辞典にはこちらがおすすめ。
この辞書は生活に合わせた単語を芋づる式に覚えることができる、というのが最大のポイント。
たとえば、boil(茹でる)という単語を調べた時に、
- boils
- boiling
- boiled
動詞の形も覚えられたり、すぐに使える例文もついているので頭に残りやすいのです。
子供向けの辞書というよりは大人が日常会話で使える表現が満載です。
今まで『英英辞典を使ったことがない』という方がほとんどだと思いますが、学び直し英語は学校の英語とは違うので、すぐに使えることが大切です。
実際に使える英語をどんどんインプットしていきましょう。
Topic by Topicの良いところ
- 生活に密着した単語が多い
(ABC順ではない) - 形容詞など感情や様子をイラストで理解できる
- 英語を英語のまま理解しそのまま使える
- 時制、単数複数を一気に覚えられる
- 英単語4000語、例文8000語と盛り沢山
実は私も子供達が中学生の頃、勉強になるかなと思って購入しました。
結局彼らには思ったほど使いこなせず私が活用したのですが、表現を丸ごと使えるので大活躍!
英語を英語のままインプットできる最高の辞書でした!
買い物のメモも家族への伝達も、英語の日記を書く時にも大活躍です。
大人も単語や表現を覚えるときはイラストが有効です。ぜひ記憶に残る学習方法として活用してみてくださいね。
まとめ:「大人の英語」スピーキング力をつけるステップ
スピーキング学習におすすめの5つのステップをおさらいしておきましょう
スピーキングを身につけるための5つの習慣
- 英語で自分を取り囲む
- 知っている単語を使う
- 自分に英語で話しかける
- 英語で文章を書く
- 他の人と英語を使ってみる
全部を取り入れる必要はありません。
まずは自分ができるものを一つでも取り入れて、英語を習慣化することから始めましょう。
何よりも英語学習は継続あってのこと。
考えていることが英語で出てくる喜びを感じられるよう、目標に向けて日々積み重ねていきましょう!
It is important to keep making an effort!
努力をし続けることは大事だよ!
最後まで読んでいただきありがとうございました。