日本のビール好きな方がビールの知識を試す日本ビール検定(愛称:びあけん)
びあけんはビールをより楽しむための知識を身につけたい!という方に人気の検定です。
私もビールの魅力にハマり2022年9月にびあけん(2024年ビア検に名称変更)にチャレンジした一人。
この記事では日本ビール検定3級・2級合格に向けて楽しく勉強する方法を解説しています。
びあけんって面白そう
と思っていただけるきっかけになれば嬉しいです。
この記事でわかること
- 日本ビール検定について
- 3級・2級の勉強方法
- 日本ビール検定のメリット
日本ビール検定について
日本ビール検定とは
日本ビール検定(愛称:びあけん)とは一般社団法人日本ビール研究会が主催する検定です。
ビールの原料や製法、歴史から時事まで幅広い知識を問われます。
ビールについての詳しい知識はゼロでも対策をすれば大丈夫!
20歳以上なら誰でもチャレンジできます。
ビール好きな方にとっては
これ知ってる!
という分野も多く、楽しく取り組めるテストです。
受験はCBTというコンピューターを使って受験するスタイル。
決められた期間内に自分の好きなときに日程を決めて受験できるのでとても手軽に受験できます。
びあけんには満点賞があり、級に関わらず100点満点を達成した方には厳選されたビール1年分がプレゼント。
対象者が複数の場合は山分けになります。
これはモチベーションが上がるね!
日本ビール検定3つのレベル
レベルは3種類でどれも制限時間は60分。
3級・2級は100問で1級は61問を解答します。
級によって合格ラインも違いますが全て4択問題です。
1級には記述・論述問題もあります
日本ビール文化研究会公式サイトから引用してレベル毎に内容をまとめてみました。
まずは基礎レベルの3級。
原料や基本的な製法、ビールのスタイルや日本史、味わいを中心に出題。ビールを知ることで普段のビールが楽しくなります。公式テキストからの出題中心です。
【合格ライン】60%【合格率】80〜90%
3級レベルを合格するとビールについての知識が身につき毎日飲んでいるビールの味や香りがわかるようになります。
そして中級レベルの2級。
ビールの文化、歴史を語ることができビール通になれます。酒類関係の仕事をされる方やビール愛好家向け。ビアパブで話が盛り上がります。公式テキストの細かい部分からの出題。国内外のクラフトビールからの出題もあり。
【合格ライン】70%【合格率】40%〜60%
テキスト以外の知識も問われます
2級に合格すると使われているホップや原料、醸造された場所の知識も増えるのでさらにビールが楽しくなります。
そして1級はビール愛好家の頂点を目指すレベル。
ビールに関する広範囲な知識を持ち、自らビール文化を発信できるレベルを対象。公式テキストからの出題のほか、ビールに関するうんちくや時事情報など幅広い範囲から出題。
【合格ライン】80点以上【合格率】4〜10%
3級と2級は公式テキストを読んで過去問を解く勉強で合格できます。
一方で1級は勉強と日頃の情報収集も含め難易度もかなり高いです。
1級はかなり難しいんだね!
ビールが好き!という方はまずは3級を目指して楽しく学ぶことをおすすめします。
日本ビール検定の勉強方法
では早速私がびあけん合格までに取り組んだ勉強方法をご紹介します。
びあけんを知ったのが6月でテキストを購入して検定に申し込んだのが7月中旬。
受験日が9月26日なので約2か月半で3級・2級合格を目指す学習方法になります。
3級・2級受験を申し込む
びあけんは3級・2級同時に合格を目指すのがおすすめ。
3級はビール検定の基礎レベルなので公式テキストをほぼ覚えなくてはいけません。
2級はその基礎知識に応用が追加されているので同時にチャレンジ出来るんです。
なるほど…これはダブル受験できそう!
3級・2級受験は9月1日(日)から10月31日(木)までなのでこの期間で都合の良い日程をオンライン申込みします。
公式テキストと問題集をそろえる
まずは基礎知識を入れていくために必要なものは公式テキストと図鑑や過去問題集。
- 日本ビール検定公式テキスト
- ビールの図鑑
- 日本ビール検定公式基礎問題集3級
- 日本ビール検定公式過去問題集2級・1級
今までビールについて知識がなくても大丈夫。
公式テキストに書いてあることをとにかくどんどん覚えていきます。
びあけんの学習テーマは9つ。
- ビールの定義・原料
- ビールの製造工程
- ビールのビアスタイル
- ビールの世界史
- ビールの日本史
- ビールの文化
- ビールのおいしさ
- アルコールと健康
- 時事問題
ええ!こんなにあるの?
初めて知ることばかりです…
自分の得意でない分野はなかなか覚えられないのでまずは好きな分野から覚えます。
私はビールを飲むことが好きなのでビールの文化やおいしさからスタート。
すぐに使えるビールの注ぎ方など楽しく学べるものもたくさんあります。
ビールの図鑑は銘柄やラベルを見て覚えるのに必須です。
文字で書いてあってもなかなか覚えられないのでビジュアルで覚えましょう。
眺めているとビールを飲みたくなるね…
公式テキストや図鑑はネットで購入できるのでまずはこの二つをそろえます。
2024年最新版も発売されました!
公式問題集を解く
そして一通り公式テキストを読み込んだら公式基礎問題集で実践。
公式問題集は覚えたことをアウトプットするのに必須です。
覚えては過去問で定着させていくのがポイント。
はじめはほとんど間違えるのですが3回ほど繰り返すと得点率も上がってきます。
覚えるまでこの繰り返しです
3級の問題集を一通り終えたら2級の問題にもチャレンジしてみましょう。
3級よりも細かい問題が出てくるのでやっぱりはじめはボロボロ。
くじけず問題集⇄公式テキストを繰り返すことで知識を固めます。
問題を解くのに疲れたらビールの図鑑を眺めて気分転換をしながら取り組みましょう。
各級公式問題集の購入は日本ビール検定公式サイトをご参考ください。
\ 公式問題集はこちらから /
苦手なパートは図や写真で覚える
とにかくいろんな分野の知識を要するびあけんの問題。
苦手な分野はどうやって覚えたら良いのでしょうか?
各国で造られているビールや醸造所、製造工程を覚える時にはノートに図を描いて覚えるのが効果的。
ノートを使った覚え方の例
- 麦芽がビールになるまでの工程を図に描いてみる
- 世界史や日本史は年号を書いて表を作る
- 世界地図にビールの名前や醸造所を記入
など気づいたことをどんどん書き込むノートを作りました。
問題用と分けるのがポイント
ビールの歴史はなかなか複雑。
特に日本のビール会社は合併や分離も多いですよね。
対策としては学生の頃のように系図を書いて覚えると頭に入りやすいです。
ビール資料館などで実際に資料を見て歴史を学ぶのも良いかもしれません。
ビールの製造工程の分野は素人にはとても難しい分野だと感じます。
言葉だけで覚えるのが難しいと感じたらぜひ図を描いて覚えてみましょう。
時間に余裕があったらぜひビール工場見学に参加してみるのもおすすめ。
実際に仕込みや発酵の勉強が出来て理解度もアップします。
ビールの種類を覚えるときはビールの図鑑が便利。
カラーの写真がたくさんあるビールの図鑑はラベルのデザインや醸造場所を楽しく覚えることができます。
びあけんが終わっても日々のビールを飲むときの資料になるので手元にあると便利です。
いろんなビールを飲んでみる
ビールスタイルや味に関しては実際に飲んでみるのが一番早いです。
たとえばベルギーホワイトビールの説明は
と書いてありますが小麦やコリアンダーの風味ってどんなものなのか飲んでみてやっと理解できました。
ぜひ主要なビールをいくつか飲んで味わってみてくださいね。
自分でいろんなビールを取り寄せるのは大変かも…
そんな時はビールのサブスクを活用すると手間もなく全国のビールを楽しめます。
お近くのスーパーでも手に入る海外ビールについてはこちらの記事をご参考ください。
ビールを飲むときにはオリジナルのビール手帳を作っておくと便利。
びあけんではビールのスタイルや醸造場所、ラベルについても問われることが多いです。
ビール手帳に記録すること
- ビールの銘柄
- 醸造社名と産地又は国名
- ラベル
- ビールスタイル
- 味や香りと飲んだ感想
ラベルをはがしてノートに貼っておくとコレクションにもなります。
楽しみながらテスト対策ができるのでぜひやってみてくださいね!
日々のニュースにも目を向ける
ビールは生活に密着しているので日々のニュースに目を向けることで時事問題の対策にもなります。
ビール会社の公式ホームページを見たり、新商品をチェックしておくことも大事。
いろんなことにアンテナを張っておくんだね!
私は季刊発行される「ビール王国」を購読して全国のビール情報を入手しています。
読んでるとビールを飲みたくなるので要注意!
実際に受験する
いよいよ受験日を迎えます。
CBT受験は入室後は全て持ち物をロッカーに入れて受験するのでテキストの見直しは入室前までに終えておきましょう。
テストは自分のペースで進められるので60分を待つことなく最後まで解き終えたら終了です。
終了したらすぐに結果がわかりスコアレポートがプリントアウトされます。
すぐに結果が出るんだね!
3級は合格ラインが60%なので80%以上を目指すと2級合格が近くなります。
3級と2級を併願すると受験料が別々で受験するより1,000円お得。
併願は同日続けて受験することになります。
私は立て続けに受験する自信がなかったので1週間ずらして申し込み。
3級は83点で合格しましたが点数の低い分野があり、1週間で復習しました。
2級は3級よりも自信を持って受験したのですが難問があり大苦戦。
合格ラインは70%なのでヒヤヒヤしました…
目標の80点以上には足りませんでしたが78点で無事合格。
勉強不足を感じる分野もあったのでまだまだ学びは続きそう。
びあけんの学びを通して『ビールは本当に奥が深い!』と感じた2か月半でした。
合格認定証が送られてくる
合格認定証は合格してから約1ヶ月後に届きます。
この合格認定証は運転免許証のようなサイズで各級によって色もさまざま。
手に届くと合格を実感!
そして嬉しいことにびあけんの協力企業の(株)サッポロライオンの全国の店舗で利用できる「生ビール一杯無料券」が同封。
もちろんしっかり活用して祝杯をあげました。
そして合格者特典として合格認定ピンバッチ(2,500円)も購入することができます。
予約受注方式で期間限定なので欲しい方はお早めに。
私は合格確定後嬉しくてすぐに2級のピンバッチを申し込んでしまいました!
実際にジャケットにつけてみるとビール会社の方のようで嬉しくなります。
ボトルの形をしていてかわいい!
いつかこれをつけてビールを飲みに行ってみようかな?
ビール好きな方やブルワリーの方との交流が深まるかもしれませんね!
日本ビール検定を受験するメリット
びあけんを受験してみて得たメリットには3つあります。
毎日のビールが楽しくなる
なんと言ってもこれが一番。
今まで『おいしい』としか表現できなかったビール。
その原料や製法、醸造場所を知ることで格段においしく感じられるようになりました。
ビールのスタイルやグラスの種類の多さにもビックリです。
ビールの産地や材料にも興味が出てきました
びあけんでビールについて学ぶことでビールを『味わう』ことができるようになります。
日本や海外の文化や歴史・地理に詳しくなる
ビールは世界中で飲まれている飲み物。
その文化や歴史は幅広く、学ぶことで世界や日本の時事問題にも興味を持つことができます。
びあけんの勉強をすることで日頃のニュースや社会の動きも気になるようになりました。
ビールを学ぶことで雑学も増えるなんて嬉しいですよね。
これは意外なメリット!
雑学に詳しくなるのもびあけん学習の面白いところです。
ビール好きな方と繋がることができる
びあけんを通して知識が増えるとビール好きな方と繋がることができます。
SNSで日々ビールについて発信している方も多いですよね。
世の中にはこんなにビール好きな方がいるんだ!と正直ビックリ。
私もX(旧Twitter)でいろんなビール好きの方やブルワリーの方と繋がることが出来て日々勉強になっています。
びあけんを目指している方々にも刺激をもらえます
もちろんお店で飲むときもじっくり味わって飲むことができます。
お店の方ともビールの話が弾んでさらに楽しくなりますよ!
クラフトビールにはこだわりのあるビールも多いので知識があるとさらに楽しい。
びあけんの勉強始めてみたくなりました
日々のビール時間が格段に楽しくなるのがびあけんの1番のメリットかもしれません。
まとめ:日本ビール検定3級・2級の勉強方法
この記事ではびあけん受験に向けて楽しく勉強する方法をお伝えしてきました。
びあけん3級・2級の勉強方法
- テキストをそろえる
- 受験日を決めて勉強時間を決める
- 公式テキスト⇄公式問題集のサイクルをくりかえす
- ビールを実際に飲んで味わう
- 日々のニュースにも目を向ける
びあけんの勉強をするとビールを味わう時間が確実に楽しくなります。
アラフィフの私が勉強を続けられたのはやっぱりビールは奥が深くて楽しいから!
いろんなビールを味わいながらチャレンジできる検定試験はびあけん以外にはないと思います。
勉強も楽しく続けられそうです!
ビールが好きな方はもちろん、ビールについて興味を持った方にはぜひチャレンジして欲しいびあけん。
私もいつか受けてみたい1級に向けてまだまだ学び続けたいと思います。
大人の学びはおいしく楽しく!
最後まで読んでいただきありがとうございました。