中学生のうちにまずは『英検®︎3級合格』を目標にしている方は多いです。(以下、英検®︎を英検と略します)
一方で高校生になるまでに『準2級合格』を目指したいという方も増えてきました。
今回は3級と準2級の試験内容の違いと3級おすすめ学習方法(一次試験)とを同時に解説しています。
中学生のうちに両方チャレンジしてみたい、という方におすすめの内容になっています。
今回の記事でわかること
- 英検3級と英検準2級の違い
- 中学生で英検準2級を持つことのメリット
- 中学生で英検3級の一次試験の合格のための勉強法
英検®︎とは正式名称を「実用英語技能検定」といいます。公益財団法人 日本英語検定協会が主催し、文部科学省が後援しています。
2021年度から中学校では新学習指導要領が導入され、英語の授業で学ぶ項目が増えてきました。
新学習指導要領について解説しています
以前は英検3級が中学終了レベルで、高校入試の内申書に出せるね!と言われていました。
しかし、今後は高校で習う文章を一部中学3年生で学ぶわけです。
ということは、英検準2級をもって卒業しようね・・・という流れにだんだんなっています。
中学生で英検準2級の合格って出来るの?
段階を追って学習することで合格は確実に近づきます
英検3級と英検準2級の違い
語彙が多い
まず、出てくる語彙の数が違います!
だいたい2倍の単語数を覚えるイメージですね。
リスニングが一度しか流れない
質問もしっかり聞き取らないと答えの選択肢を間違えてしまいます。
長文に空所問題が入る
長文の中にカッコがあり、そこに入る正しい語彙を入れる問題が入ります
文意をきちんと取れていて、語彙を知っているかがポイント。
英作文で一般的な内容を問われる
- 英検3級の英作文は「あなたはどんな〇〇が好き?」のように、自分に対しての質問が中心。
- 英検準2級の英作文は「英語を学ぶのに海外に留学することは重要だと思いますか?」のように一般的な質問
基本的な文章の構成は全く同じですが、語彙数が違います。
二次面接について
英検3級から一次試験合格後、二次試験(英語での1対1の面接)があります。
ここまで見ると、英検3級と英検準2級はかなり違いますよね
3級と準2級の二次試験対策についてはこちらで詳しく解説しています。
中学生で英検準2級を合格することのメリット
今年度改訂された中学校の教科書を見ると、語彙も格段に増えていて文法も前倒しになっています。
いざ、英検を入試に活用したいと思った時に、英検準2級を持っておくことは自分の自信になるだけではなく今後の英語学習において大きな武器になること間違いなし。
また、合否関係なく英検準2級レベルの問題に取り組むということは、公立高校入試レベルの問題が簡単に感じられるという大きなメリットがあります。
時間内に長文を読む練習や、たくさんの語彙を覚える、先取り文法を学ぶことは日頃の模試や試験にも大きく役立ちます!
では、これから英検準2級を目指すにはまず何をしたらいいのか?
3級の一次試験を8割合格することです!
実際の合格ラインは67%前後ですが、あくまでも最低のラインです。
8割合格を目指すことで、英検準2級レベルの勉強がスムーズに進みます。
英検一次試験はリーデイング、リスニング、ライテイングの3つのパートの合計で合否が決まります。
特にライテイングのパートはCSEスコアの配点も高いので、ここを8割取れるよう頑張りたいところです!
英検3級の学習におすすめのテキストと学習方法
空所補充問題をクリアする!
この問題は語句、会話文の空所補充です。
中学で学ぶべき文法を理解すること、語句や会話表現を覚えることが必須です。
1、2年の方が取り組むには『英検3級をひとつひとつわかりやすく(学研プラス)』がおすすめ。
このテキストの良いところ
- 中学3年分の文法を自分で学習できる
- 全パートが短くまとめてあるので3級の傾向を知るにはちょうど良いボリューム
- わかりやすい動画がついているので自分で学習する時には
厚すぎない分量なので最低2回は繰り返して解きましょう。
語彙力をアップする!
3級までの語彙をつけておくと学校にも入試にもメリットがあります。
日々の学習のお供には『英検3級出る順パス単(旺文社)』活用して習慣をつけるのがおすすめ。
音声アプリ対応なので、音と一緒に覚えましょう。毎日○語と決めて、取り組むことが大事です。
この単語帳は出る順にAからCまで覚えられるので、効率よく覚えることができます。
単語を覚えればリーディング、リスニング、ライティング全てのスコアがアップするのであきらめず覚えていきましょう!
長文を時間内に解く練習をする
英検の長文は3種類(掲示、Eメールなど手紙文、説明文)あるので
それぞれの解答ポイントを学んで時間内に解くことが必要です。
どの長文も『タイトルを読む→問題を読む→文章からキーワードを見つけて選択肢から同じ内容のものを見つける』がポイントです。
長文はとにかく過去問をたくさん解くことがポイント。
『英検3級過去問6回全問題集(旺文社)』は解説も詳しいので日頃の長文練習におすすめです。
慣れてきたら1つの長文を5分で解くなど、タイマーを使って取り組んでいきましょう。
英作文を得意になってスコアアップ
英検3級ひとつひとつわかりやすくのテキストには動画で英作文を学習できるコンテンツがついています。
まずは英作文構成のルールを学びましょう。
あとは過去問を使ってどんどんお題に合わせて書いていくのみです!
3級英作文のポイントは 自分の意見+理由を二つ書くこと
いろんなテーマで書けるよう、常に日本語でも意見を言えるようにしておきましょう。
書いた作文は英語の先生に添削をしてもらうと伝わる英語を書く力がついていきます。
ぜひ、学校の『自学ノート』を活用してどんどん書いていきましょう。
リスニング力をアップさせる
リスニングは各テキストのCDやダウンロードした音源を活用します。
パート1は絵を見て会話を聞き、会話文の続きを選ぶ問題。
1度しか流れません
日頃英語を聞くときにまずは何も見ずに聞いて、その後文字を見て再度聞く練習をしましょう。
頭の中で英語を聞いて状況を考える習慣がつきます。
パート2、3は会話や文の内容一致選択です。
2回流れるので1回目で答えを見つけて、2回目で確認する習慣をつけましょう。
音が流れる前に問題を読んでおく習慣(先読み)をつけると正答率も上がります。
そして解いた問題を必ず音読することがとても大切!
やりっぱなしにしないことで、リスニング力が格段に上がります。
毎日楽しく学習できるNHK英語学習を利用して、リスニングを得意なパートにしていきましょう。
音読やNHK語学学習についてはこちらの記事を参考にしてくださいね!
リスニングの学習には『ひとつひとつわかりやすく』と『過去6回全問題集』を使って3級の問題に慣れていきましょう。
まとめ
英検3級を合格するためのポイントは
- 単語は音源を利用して覚える
- 英作文を得意なパートにしてスコアアップする
- リスニングは毎日聞いて音読の習慣をつける
英検準2級への近道は英検3級を8割合格すること。
簡単ではありませんが、目標を立てて一つ一つ取り組むことで実現します。
ご紹介した勉強方法を取り入れて中学生のうちに3級と準2級合格を目指していきましょう!
One day, all your hard work will pay off!
ある日、君の全てが報われるよ!
最後まで読んで頂きありがとうございました。