英語には4技能(聞く、話す、読む、書く)があり、フォニックスは全ての土台になる大切なルールです。
フォニックスとは「英語のつづりと発音の関係を学ぶ学習法」のこと。

英語圏の子どもたちもこのルールを使って英語を習得します
フォニックスの教材はたくさんあるので選ぶのが大変ですよね。
そこで今回の記事では年齢にあったおすすめ教材6選をご紹介。
おうちでも十分に学べる効果的な教材をくわしくお伝えしています。
英語を読める、書けるようになる勉強法もお見逃しなく!

子どもに合ったフォニックス教材を知りたい
という保護者のヒントになれば嬉しいです。
この記事でわかること
- 年齢別フォニックスの勉強法
- フォニックおすすめ教材6選
- フォニックスのメリット
フォニックスを身につけるメリット

英語を学ぶ手始めとして、アルファベットを身につける時に「ABCの歌」を覚えますよね。
歌やリズムは文字を覚えるのにとても効果があります。
文字を覚えたら単語を読めるようになりたい…と、どんどんやりたいことも増えてきます。
では単語を読めるようになるにはどうしたらいいのでしょうか?

そこで活躍するのがフォニックス
英語圏の子どもたちも読み書きを習得するために身につける効果的な勉強法。
英語を始めたばかりのお子さんだけでなく読み書きが苦手なお子さんにもおすすめの学習法です。
フォニックスとは?

フォニックスにはいろんなルールがありますがここでは代表的なものをご紹介。
アルファベット26文字にはそれぞれの音があります。例えばBはアルファベット読みでは「ビー」ですが、音は「ブ」となります。
サイレントeのルール(最後のeを読まない)like、game、useなどは最後のeは発音しません。母音が2つ並んでいるときは二つ目の母音oa、ow、ueは読まないものもありcoat、snow、glueなどがその例です。
子音2つを組み合わせて1つの音を作り出すルールsh(シュ)ch(チ)th(ス)などがあります。これを知っていると長い単語も読めるようになります。
もちろんフォニックスルールだけで全てが読めるわけではありません。
一般的にはフォニックスで読めるようになる単語の割合は約75%と言われています。
つまり英語の約7割から8割はフォニックスのルールで発音を推測し自分で読むことができるようになるんですよ!
残りの25%は発音を覚えないといけないとしてもルールを知っておくメリットは大きいですよね。
フォニックス3つのメリット

フォニックスルールを学ぶことのメリットは主にこの3つ。
- 発音が良くなる
- 単語の読み書きができる
- リスニング力が上がる
まずはやっぱり発音が良くなること。
フォニックスのルールを知ることで文字それぞれの音を理解することで英語らしい発音を身につけることができます。
さらにルールを知っておくと初めて見る単語の発音やつづりを自分で推測して読んだり書くことができます。
音と文字の結びつきを理解することで英語の音を聞き取る力が養われるのでリスニング力もアップ。

英語の4技能をバランスよく身につけるにはフォニックスは必須!
英語初心者のお子さんだけでなく英語をやってるけど読めない、というお子さんにもぜひ知っていただきたいルールです。
年齢別フォニックスの学び方

赤ちゃんからは「聞く」ことに集中
赤ちゃんから英語を身につけたい、という時にはまずは英語をたくさん聞かせてあげることが大事。
フォニックス学習に必要なインプット期なので「聞く」に焦点を当てて学習をしていきます。
遊びを通して英語に親しむことが大事な時期。
歌やチャンツをくり返し聞かせリズムに乗って発音練習をすると効果的。

この時期はDVDやCDなど音源中心に学びます
文字を書くことに興味を持ったら

読み書きの力は個人差があり、何歳からがベストということはありません。
本人が書くことに意欲を感じ、『書いてみたい!』と思える時期がスタート時期。
だいたい4歳ごろからクレヨンや鉛筆を持てるようになりABCをまねして書くことが増えてきます。
「文字」に興味を出しているサインは必ずありますので見逃さないのがポイントです。
興味が出たら音源つきの読み書き教材を使っていきましょう。

お子さんの『書きたい!』タイミングをキャッチしましょう
文字を読めるようになったら単語へ

アルファベットが読める、書けるようになったら今度は単語を読む、書く練習。
ここからはフォニックスが大活躍!
フォニックスのルールを知ることで3文字の単語からつづりの長い単語まで自分で読めて書けるようになります。
フォニックスのルールは理屈ではなく音で耳から入れるのがポイント。
やっぱり音源つきで文字も大きく比較的書きやすい教材を活用しましょう。
年齢別おすすめフォニックス教材6選

DVDやCDで歌やダンスでフォニックスを体得したら今度は実際に書く練習をしていきます。
ここでは年齢別に無理なく楽しく読み書きを身につけることができる教材をくわしくご紹介します。

フォニックス学習に特化したmpi松香フォニックスの教材がおすすめ
赤ちゃんから楽しめる幼児向け3選

まずは幼児向けの3冊スーパースターソングスシリーズ。
実は私も子育て期に使っていたシリーズで年齢に合わせて①から③までのステップアップができます。
このテキストの良いところは家でもレッスンのように使えるところ。
一つの項目に2つのアクティビティのページがついていて、理解できたかをチェックできます。
以前はCDつきでしたが教材は全てQRコードで音源を取ることができます。
別売りのDVDはテキストのソングを動画でみることができるので車で移動中の時などに便利。
どの教材も巻末にはアクティビティで使えるカードがついていてこの1冊でフォニックスを本格的におうちで学ぶことができます。

それでは年齢に合わせてご紹介しますね!
スーパースターソングス①
赤ちゃんから3歳ごろにおすすめ

スーパースターソングス①
対象は赤ちゃんから3歳ぐらいまで
- メロディが楽しく簡単に英語が定着し、英語のリズムを体感できる
- 言葉の響きやライミングが面白いので英語が楽しいと思える
- フォニックスを学ぶ前に英語特有の音を聞き分け、発音に慣れる
- 音遊びを通じて読み書きの基礎を作る
ライミングのパターンに気づけるようになると『音の固まり』で単語が耳に残るので初めて聞く単語もわかるようになります。

赤ちゃんから使えるので親子時間も楽しめそうですね
赤ちゃん時代は動画で見る方が効果的なのでDVDもおすすめです。

スーパースターソングス②
3歳ぐらいからがおすすめ

スーパースターソングス②
対象は3歳から年中ぐらいまで
- 英語特有のイントネーションの練習ができる
- 初頭音に意識しライミングを身につける
- リズミカルな曲に合わせて音感が育つ
主に英語のリズムを体得するスーパースターソングス②はフォニックスの初級編。
テキストには「おとあそび教室」というコーナーがあり理解できているかの確認ができます。

親子で楽しみながら取り組める教材です
スーパースターソングス③
年中・年長さん向け

スーパースターソングス③
おすすめの対象は5.6歳のお子さん
- フォニックス学習の基礎づくり
- ライミングの音の聞き分けができる
- 文字を学習する前の準備ができる
スーパースターソングス③はフォニックス学習に入る前の基礎を作る中級編。
テキストにもアルファベットソングや5種類の母音(a、e、i、o、u)も出てきます。
音遊びを通して英語の音の面白さを体感できますよ!

フォニックスの基礎を作っておくと書く練習に入った時がとてもスムーズ
小学生向けの効果ある教材3選

ここでは6歳から小学生向けの読み書き・フォニックス教材3選をご紹介。
まずはアルファベットが書けるようになるものからフォニックスのルールをしっかり身につけるもの、中学生の準備ができるものまでさまざまです。
それぞれの特徴とおすすめ対象もお伝えしているのでお子さんの合った教材を選ぶヒントにご活用くださいね。
はじめてのアルファベット
年長・小学校低学年向け
フォニックスに焦点を当てている教材ではありませんが基本のアルファベットを書けるようになる教材。
書くことに興味を持ち始めた頃から取り組むことができます。
年長さんぐらいから楽しくアルファベットを書けるようになる工夫がいっぱい!
はじめてのアルファベットABC TAGAKI
- アルファベットの大文字・小文字が書ける
- アルファベットの正しい書き方がわかる
- フォニックスで単語を書く準備ができる
- 楽しい動画が全てのページについている
どのページにもQRコードがありアルファベットの書き順を動画で解説。
初めてアルファベットを書く時には書き順も気になりますよね!

書き順の動画は効果音があって面白い!
アルファベットの大文字に慣れてきたら小文字、そして単語を書く練習ができます。
単語のカテゴリーはたくさんあり曜日、月、くだものや動物、家にあるものなど身近な単語を書けるようになります。
小学校低学年・中学年向け
アルファベットが書けるようになったら次は英語の読む力を伸ばします。
アルファベットの音には母音と子音がありそれぞれの組み合わせで読み方が変わります。
どのページにもQRコードで発音の確認と解説がありとてもわかりやすい!
はじめてのフォニックス TAGAKI
- 71種類のルールが学べる
- 単語だけでなく文章も練習できる
- 動画で一緒に発音練習ができる
学校の教科書に出てくる表現もあり小学校の英語にもお役立ち。
小学生で読み書きの力をつけるならぜひこの1冊を活用してみてくださいね。
New Active Phonics
中学年から高学年向け
アクティブフォニックスはかなり昔からある教材ですがとにかくシンプルでわかりやすい!
音源はCDのみでしたが改訂版になりどのページにもあるQRコードで全ての音声を聞けるように。
はじめてのフォニックス TAGAKIと比べるとイラストも多過ぎず高学年向け。
フォニックスルールの説明は動画でも見ることができます。
New Active Phonics
- 4技能のうちの「読み」を強化
- 中学生になる前の準備ができる
- 使われている単語は9割が教科書の単語
中学生になるまでにある程度のフォニックスルールを知っておくと安心。
単語を覚えるコツも身につくので今後の英語学習にも役立ちます。
たくさん書く練習をしたい、中学生までに単語を書けるようにしたいというお子さんにピッタリです。
まとめ:フォニックスで英語が楽しくなる教材6選

フォニックス学習は英語を学び始めるお子さんが無理なく読み書きを習得できる大事なルール。
話す、聞くだけでなく読み、書きを身につけることでどんどん英語の力が伸びていきます。
そのためには年齢にあった教材を選ぶことがとても大事。
さらに「楽しく」取り組めることで長く続けることができます。
フォニックス学習の大切なポイント
- 幼児期には歌やチャンツを通して英語特有の音を身につける
- 文字に興味が出てくる年中・年長が始めどき
- 「書きたい」タイミングをキャッチしてスタート
- フォニックスルールを学んで単語を書けるように
文字や単語を書きたいタイミングはお子さんによって個人差があるので無理は禁物。
「やってみたい!」気持ちを大切にしてあげましょう。
年齢にあった教材を親子一緒に楽しむことでお子さんのやる気も継続できます。
ぜひ親子で楽しみながらフォニックスを身につけて「英語が好き」になるサポートをしてあげてくださいね。

Enjoy learning Phonics!
フォニックス学習楽しんでね!
最後まで読んでいただきありがとうございました。