英語にはアメリカ英語、イギリス英語、また他国それぞれ発音の違いがあります。
日本では教科書がアメリカ英語の発音なのですっかりその音に慣れていますよね。
でも海外ではいろんな発音を聞き取る機会が多いので、イギリス英語にも慣れておきたい!
イギリス英語を楽しみながら学ぶには、映画を活用することをおすすめします。
今回は4月に第3作目が公開されて話題にもなっている「ファンタスティック・ビースト」シリーズについて解説しています。
アメリカ英語とイギリス英語の違いも参考にしてみてくださいね。
この記事でわかること
- 「ファンタスティック・ビースト」の楽しみ方
- アメリカ英語・イギリス英語の違い
- 3作目「ダンブルドアの秘密」の見どころ
「ファンタスティック・ビースト」はこんな作品
「ファンタスティック・ビースト」(通称ファンタビ)シリーズは、J.K.ローリング原作の映画「ハリー・ポッター」シリーズのスピンオフ作品。
『ハリー・ポッターが大好きでイギリス英語を好きになった』という方も多いかもしれません。
私もハリポタは全部見ています
実はハリポタに続く「魔法ワールドの映画」なので、似た内容なんじゃないの?と思っていました。
しかし…これが全然違う面白さなのです。
一言で言えば大人のためのファンタジー映画!
ハリポタはどちらかというと若者がいろんな試練にあって成長する話ですが、ファンタビは大人がいろんな葛藤の中で闘う話です。
ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅
ファンタスティック・ビースト1作目の時代設定は1926年のニューヨーク。
主人公ニュートはイギリスの魔法動物学者で、トランクに魔法動物を集めています。
ある日、人間界のニューヨークにやってきた時にトランクが人間のものとすり替わってしまい、ニューヨークが大騒ぎになる…というストーリー。
大人のファンタジーというだけあって、メインキャラクターはみんな大人。
現実世界とリンクする場面も多く、共感できます。
このお話はニューヨークの魔法界が舞台なのでアメリカ英語が主流ですが、主人公のニュートがイギリス出身という設定なので、イギリス英語を話します。
ニュート役のエディ・レッドメインの英語は英国紳士らしく落ち着いたイギリス英語。
職業が「魔法動物学者」というのも面白い!
ニュートはハリポタに出てくる魔法学校のホグワーツ出身なので、ダンブルドア先生の名前が出てきます。
ハリポタを見たことのある方は、間違いなくワクワクします。
人間と魔法を使う者との関係性や、個性的な魔法動物の活躍が見逃せない第1話。
1作目はどちらかというとアメリカ英語主流の作品です。
ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生
シリーズ2作目はアメリカ、イギリス、フランスの魔法省が出てきたり、ハリポタではお馴染みのホグワーツ魔法魔術学校も出てくるのでJ.K.ローリングファンにはたまらない作品。
ざっくりいうと魔法動物学者のニュートがパリを舞台にグリンデルバルト(闇の魔法使い)と闘う話です。
そしてこのグリンデルバルトを演じているのがジョニー・ディップ!
どの配役でもそのものに見えてしまう彼の演技力はこの作品でも抜群に発揮されています。
そして、もう一つのお楽しみポイントはダンブルドア先生の現役教師時代の話を楽しめること。
ハリポタではおじいちゃんのダンブルドア校長先生なので名前を聞いた時には驚きました。
この作品がハリポタの70年前という設定にも納得
前作同様、最後に「次にどうなるの?」という疑問を残して終わるこの作品。
3作目が楽しみで仕方ありません
2作目はホグワーツとパリが舞台になっているのでイギリス英語を楽しめること間違いなし!
アメリカ英語とイギリス英語の違い
ファンタスティック・ビーストにはイギリス英語の発音がたくさん出てきます。
ここではアメリカ英語とイギリス英語の違いをみてみましょう。
ヨーロッパの多くはイギリス英語が使用されており、オーストラリアやニュージーランド、インドやアフリカでもイギリス英語が主流です。
発音の違い
アメリカ英語では当たり前の【r】の発音が全く違います。
日本で【r】の発音といえば舌を巻いて発音するのが当たり前ですよね。
でも、イギリス英語では母音を強く発音しません。
私もアメリカ英語で学習してきたので初めは【r】の発音の違いに驚きました。
映画を毎回何度も見ていると鼻に抜けた発音の仕方が心地よくなってくるから不思議です。
この映画でもI can’t の発音が、イギリス英語のアイカント(アメリカ英語ではアイキャント)で出てきます。
どの音も母音を強く発音しないので一つ一つの単語がはっきり聞こえます。
英語学習の面からも、リスニング力アップにはイギリス英語の映画はおすすめだと思います。
つづりの違い
アメリカ英語とイギリス英語は、実はつづりにも違いがあります。
イギリス英語 | アメリカ英語 | 日本語 |
---|---|---|
centre | center | 中央 |
colour | color | 色 |
favour | favor | 好意 |
theatre | theater | 劇場 |
イギリス英語では、アメリカ英語のer→reになり、or→ourになります。
ただ、日本では学校で使われている教科書がアメリカ英語を中心に作られているので、実際テストなので書く時には気をつけないといけません。
語彙の違い
アメリカ英語とイギリス英語は語彙も違うものがあります。
イギリス英語 | アメリカ英語 | 日本語 |
---|---|---|
flat | apartment | アパート |
lift | elevator | エレベーター |
under ground | subway | 地下鉄 |
ground floor | first floor | 1階 |
最も有名な違いはイギリス英語では階数の数え方がアメリカ英語と違うこと。
アメリカ英語の1階(first floor)は、イギリス英語では2階になるんです。
同じ英語なのに発音やつづり、単語も違うなんて面白いですよね!
『イギリス英語をもっと勉強したい』という方はこちらのテキストをご参考ください。
ニューエクスプレスプラス イギリス英語(CD付き)
2020年11月7日発売です。「英国の香りと響き」を楽しんでください。Netflixでファンタビをみましたが主人公ニュートのイギリス英語は私でも聞き取りやすかったですね
よく使われる会話文の中で、単語や表現、文法とともにイギリス英語の発音を学習できます。
CDとアプリどちらも使えるので私はアプリで使っています
「ファンタビ」や「ハリポタ」に出てくる表現を見つけるのも面白い!
イギリス英語をしっかり学習できるので、映画で英語を学習する時にもとても役立つおすすめの1冊です。
3作目「ダンブルドアの秘密」の見どころ
待ちに待った「ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密」がいよいよ4月8日に公開。
私も早速観てみました!
今回の舞台もワールドワイド。
中国から始まりイギリス、アメリカ、ドイツ、オーストリアからブータンまで世界中を飛び回ります。
もちろん、ハリポタでお馴染みの「ホグワーツ」も出てくるのでJ.K.ローリンズファンの方は安心してください。
今作の見どころは
- ダンブルドアの家系の秘密
- 魔法動物の活躍ぶり
- ジェイコブの魔法使いデビュー?
- マッツ・ミケルセンが演じるグリンデルバルト
ではないでしょうか。
一番のテーマであるダンブルドアとグリンデルバルトの『血の誓い』の絆がどうなるのか。
そしてジョニー・ディップから交代したマッツ・ミケルセンの役どころも気になるところ。
個人的には冷酷なキャラクターにすごく合っていて最高のキャスティングだと思います。
そして何よりも見逃せないのは魔法動物の活躍です。
ファンタビといえば毎回必ず出てくる魔法動物とのやり取りのシーン。
今回も小枝のようなボウトラックルやカモノハシとモグラのようなニフラーが主人公のニュートをしっかりサポート!
思わず吹き出してしまうシーン満載です。
そして1作目から気になるキャラクターだったマグル(人間)のジェイコブの活躍も見もの。
全体的に聞き取りやすい英語で、アメリカ英語・イギリス英語どちらも楽しめるのでぜひ字幕で観てみてくださいね。
まとめ:「ファンタビ」でイギリス英語を楽しむ
「ファンタスティック・ビースト」シリーズは
- 大人が楽しめるファンタジー
- ハリポタファンには必見
- イギリス英語とアメリカ英語の違いを楽しめる
この3作品を見ているとヨーローッパに行きたくなります
ヨーロッパやアジア地域では主にイギリス英語が使われています。
私もこのシリーズを観て『もっといろんな国の英語を聞き取れるようになりたいな』と思いました。
英語を学習する際にはアメリカ英語だけでなく、ぜひイギリス英語も楽しんでみてくださいね。
映画を英語でもっと楽しめるようになりますよ!
British English can be useful!
イギリス英語は役に立つよ!
最後まで読んでいただきありがとうございました。